ニセコルールについて

 
  
 

 
以前のニセコにはルールがなかったことをご存知でしょうか?
その頃のニセコではロープをくぐってコース管理区域外の斜面を滑る人が少なからずいました。コースの外に出ていたのは雪山の危険性を考えられる人だけだった訳ではありません。標高1000mを超える高さまでリフトで上がれるニセコでは誰もが簡単にコース区域外に出ることが出来てしまいます。雪山初心者までもがパウダースノーを求め安易にロープをくぐり危険エリアに入ってしまうようになりました。その人たちはゲレンデを滑るのと同じ感覚で先に滑った人の滑走跡を辿っていっただけ。本人は危険エリアに足を踏み入れる気はなかったのに「滑走跡を辿って行ったら危ない斜面に出てしまった。」そういった行動が増えていました。悲しい事故も誘発されていました。そんな状況を改善するために、「すべての人が安全に過ごせること」を目指して作られたのがニセコルールです。
「自分は危険地帯を知っているし、滑れるから・・・」と安易にロープをくぐって滑走跡をつけてしまうことは何も知らない他の人を危ない目にあわせてしまうかもしれません。
ルールを守ることで自分だけでなく自分の知らない誰かの安全を守ることができます。
スキー場を利用して楽しむ限り、どんな優れた技術と知識、経験を持つ人でも滑走の自由はルールによって制限されます。ニセコルールは滑り手の意見も反映され何年も議論を重ねたものです、ルールを厳格に守ってもなお十分に素晴らしい滑走体験ができるのがニセコの自然の懐の深さでもあります。
「ルールを守ってニセコを楽しんでもらいたい」と強く願っております。